飯縄修験について

August 30, 2018

 

 

わたしの生まれの家は代々長野市の北部にある飯縄山の里宮をお守りする村の出身で村長を務めてきた家でした。





そのためか当たり前のように生活の中で飯縄法に関係して育ってきたように思います。

そこで世間一般の飯縄法に対する認識が随分と誤解をされていると感じていました。

世間一般に言われる「飯縄法」(別名 愛宕法)は、妖狐を使って術を掛けるなどと伝わっていますが、わたしはそれよりも養生訓であったように思います。

飯縄法も含む修験道は日本古来の山岳信仰でありましたが、明治時代に修験道が法律で禁じられて正統なものは衰退してしまい生活に困ったものが仏教に帰依しなおしたことで、混乱してしまったように思います。

なので現代に残っているのは古来のものとは性格が違います。

では飯縄法とは?

飯縄法は当時から国家から認められた正式な宗教ではなく邪法という立場ながら、根強い信仰があった法です。

昭和初期の作家「幸田露伴」は、雑誌の中で 
「日本の神仙道の中で丹道に近いのは、飯縄法であろう多少仏教や道教の影響は受けているが、印度などから 伝わってきた妖術とのつながりは薄いむしろ神通道力に類似してる。」と書いています。

また別の書籍によると
「実際行われていた飯縄法や愛宕法は、神仙道の行法に類似しており山岳に篭り五穀立ちなどの密教や陰陽道の要素を取り組んだもので、ダキニ天法との関連はあまり見られない」 と書かれています。

この飯縄法は、気を整えることで身体を強健にし、生命力を高め、身心に潜在する力を開発し、不老長生、心を統御し、智慧を得て、運命を超克し道を体現することが可能にする法です。

中国から伝わった内丹術に近いと思います。
内丹術は道家の哲学を基盤に、古代の神仙思想を取り込み、禅宗と儒家の思想と実践を融合した世界と人間の本性を究め性命を修める現実重視の哲学体系です。

長くなってしまったのできょうはこれまでに。

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